はじまりの物語


荒ぶるたぬき
むかし、むかし、八王子には滝山城というお城がありました。
戦国時代をくぐりぬけ、お城がなくなったあとも生きのびたタヌキがおりました。

滝山城跡をねぐらに長生きし、妖怪化したタヌキ。
その力はなかなかすごいもので、妖怪変化をしては山の中の動物たちにいたずらし、とにかく毎日あばれておりました。


喝!
そして時はながれ、現在。
妖怪タヌキは山を下りてお寺にやって来ました。
さっそく妖怪タヌキはお寺の裏屋根に忍びこんで大暴れ!
ところが、ここのお寺のおしょさんはすごい法力の持ち主。
「喝!」の一声で、妖怪たぬきはあっさりお寺のおしょさんに捕まったのでした。


封印
おしょさんはその法力によってタヌキの妖気を封印。
すっかり力の抜けた妖怪タヌキ。
邪気がなくなり、性格も姿もまんまるになってしまいました。


たき坊誕生
あまりにしょげている妖怪タヌキ。
見かねたおしょさんはタヌキに衣と網代笠を着せてやりました。
そして、お坊さん見習いにしてあげました。

おしょさんはこう言いました。
「これからおまえは、わしの弟子だ。そうじゃのう、名前はたぬきのお坊さんで"たき坊"だ」と。


御利益玉
さらに、おしょさんはたき坊に言いました。
「ここに【ご利益玉】という玉がある。八王子のどこかに、この【ご利益玉】はまだ7個あるという。すべての【ご利益玉】を集めよ。さすれば元に戻してやろう。」と。


たき坊の冒険、始まり!
こうして、おしょさんとたき坊の生活が始まりました。
たき坊は普段、お気に入りの本堂裏屋根に住み込んで、ときどき境内掃除。
寝坊助だからおしょさんの叱る声はお寺の名物となりつつあります。
しかし、厳しくも温かく孫のような目線で見守るおしょさん。
そこにお寺の土地神様、福徳稲荷大明神の化身、この姫ちゃんも登場。
たき坊のお姉さん的存在で、ツンデレちゃん。
ちょっと淡い恋心も!?
シンボルマークの四つ菱は武田家松姫様との隠れエピソードあり!?

ちょっとしたミステリアスも含めて、
たき坊の冒険ははじまりはじまり♪

この物語の続きは随時更新予定。
たき坊と新しいなかまの出会い、八王子の冒険をお楽しみにしてください!!